銀座のビルで3000本の竹に囲まれて茶禅を堪能「寿月堂 銀座 歌舞伎座店」 銀座のビルで3000本の竹に囲まれて茶禅を堪能「寿月堂 銀座 歌舞伎座店」
冷茶から玉露、抹茶、ほうじ茶まで一度に様々なお茶が楽しめる素敵なお店をご紹介します。
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あの歌舞伎座の背後に建つ歌舞伎座タワーに、
日本茶のさまざまな楽しみ方が体験できるお店があると聞いて、
まだまだ真夏のように暑い9月下旬に行ってきました。
そういえば歌舞伎座タワーって出来てからもう6年。
行ってみたいと思いつつ、混んでいるのだろうなぁと
敬遠していたらずいぶん時間が経ってしまいました。
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歌舞伎座まで行ったらすぐ入口が分かるだろうと
ちゃんと調べずに行ってしまいましたが、
あの伝統的なファサードを臨む晴海通りにはないのですね。
周辺を何分も歩きまわって、やっと昭和通りに入口を発見。
予約の時間に遅れる旨は連絡しておきましたが
なかなか見つからないし、暑いし、汗ビッショリでした……。
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エレベーターから降りて少し歩くと右手に歌舞伎座の屋根が見えます。
旧歌舞伎座には何度も観劇に来ましたが、
こんな角度から屋根を見たことなどもちろんなく、
面白いアイデアだと思いました。
屋根の隣には空中庭園が広がり
焦っていた気持ちが少し落ち着きます。
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予約名を告げると竹に囲まれたカウンター席へ通されました。
空中庭園が眺められるテラス席も魅力的ですが、
カウンター席は炉が切ってあり、茶室の気分が味わえます。
おしながきも懐石っぽいですね。
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まずは1杯目の冷茶とフィナンシェです。
日本茶の味も香りも濃いのに、ものすごくのど越しが良くて飲みやすい!
私の喉が渇いているせいかと思い、お冷やをたっぷり飲んでから
もう一度冷茶を飲んでみたのですがそれでもとっても飲みやすいのです。
旨みもありますが、それ以上に甘みを感じました。
フィナンシェは抹茶とフランボワーズ。
しっとりしていて味が濃いめで、冷茶との相性もいいです。
フランボワーズは咀嚼している時にほんのかすかに種のような歯ざわり。
あ、これ香料じゃなくてちゃんと果汁が入っているヤツだ。
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フィナンシェを盛っていたお皿に歌舞伎の演目、藤娘を発見。
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続いて玉露です。
右の蓋付きの陶器は取っ手のない急須で
店員さんによると「宝瓶(ほうひん)」という名前だとか。
玉露は低温のお湯で淹れるので、
取っ手がなくても熱くないそうです。なるほど!
一煎目はお盆の右にある保温ポットから
左の陶器「湯冷まし」に湯を注いで3分間。
左上の小さな砂時計で時間を図ります。
こんなにゆったりとお茶を淹れるのは初めて。
家では厚手の湯飲みに注いでぐるっと回して
がさつに手早く温度を下げていまして……。
私もまだまだ優雅には遠いなと反省。
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お湯が冷めたら茶葉に円を描くようにお湯を注ぎかけます。
コーヒーをドリップで淹れるのに似ていますね。
蓋をして今度は2分。
煎茶道は未経験ですがこんな感じなのでしょうか。
中央手前の小さな湯飲みに注いでいただきます。
おしながきに「スープの様な凝縮した旨み」とありましたが
確かにお出汁みたいな旨み!
でも色や味は薄くて日本茶ではないみたい。
思わず「薄いのに濃い」と矛盾したことを口走ってしまいました。
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二煎目は湯冷ましで2分間、宝瓶で2分。
一煎目では開ききらなかった茶葉がだいぶ開いています。
強烈な旨みは穏やかになり、甘みが強まりました。
どちらも美味しいですが二煎目の方が飲み慣れた味で
「日本茶を飲んでいる」感がありますね。
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二度の玉露を楽しんだらポン酢をかけて茶葉試食。
青菜のお浸しのような味です。
ご飯のおかずやおつまみとして十分食べられます。
玉露は三煎まで楽しめるといいますが、
高価なのでそれで捨ててしまうのはもったいない。
うちでもやってみようと思いました。
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ここでスイーツ3種類。
左からほうじ茶のブラマンジェ、
抹茶モンブラン、オレンジパウンドケーキです。
ブラマンジェは甘さ控えめで
上品なほうじ茶の香りが引き立ちます。
この日のスイーツの中で一番気に入りました。
モンブランは抹茶と和栗の味がとても濃い!
いったいどれだけ抹茶と栗を使っているのでしょう。
欠片ではなく1個丸ごと食べたくなります。
パウンドケーキもオレンジの香りやピールたっぷり。
寿月堂のスイーツはどれも素材を贅沢に使っているようです。
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スイーツを楽しんでいる横では、店員さんが
見事な手さばきで薄茶を点ててくださいます。
シャカシャカという音が心地よいです。
ガラスのカップでカプチーノスタイル。
お抹茶は泡が立った方が美味しいけど
泡が立つと液体の色が見えないのが不満だったのですが
これなら深く鮮やかグリーンを眺められますね。
とろけるような泡と、まろやかな滋味、すっきりした後口。
贅沢×贅沢でスイーツとのマリアージュも最高でした。
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最後は茶香炉で焙じたほうじ茶です。
ほうじ茶だから二級品とあなどるなかれ。
春の一番茶を使い、飛騨の雪深い山間地に伝わる秘伝の製法で
作られた「青ほうじ」というお茶だそうです。
嗅いでみるとあの独特の香ばしさの中に
緑茶の青々しさが残っていて、なんとも爽やか。
飲んでみるとほうじ茶の味わいや甘みはありつつクセは抑えられ
緑茶の爽やかさがプラスされたいいとこ取りでした。
あられは塩味としょうゆ海苔巻き。
パリッとした海苔は香りが良いです。
レストランでフレンチを楽しんだ後に
自宅でお茶漬けを食べた時のようにホッとする味でした。
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この日いただいたお茶はすべてお店で購入可能です。
「日本茶体感コース」は要予約で税込み3,600円。
お茶とお菓子のセットが千円から二千円くらいするお店で
これだけいろいろお茶やスイーツが楽しめ、
およそ1時間、店員さんがほとんど付きっ切りで
お茶を淹れてくださったりいろいろ説明してくださったりして
このお値段は大変コスパが良いと思います。
友達やご家族とワイワイ体験するのもいいですが
まずは一人でじっくり堪能することをオススメです。
このコースの他にも「抹茶事始め体験」や催し物があるそうで
ぜひまた訪れたいですね。
ちなみにパレスホテル東京には、寿月堂とコラボした
日本茶アフタヌーンティーがあるそうで。
うーん、こちらも気になるー!
<店舗概要>
店名:寿月堂 銀座 歌舞伎座店
(ジュゲツドウ ギンザ カブキザテン)
所在地:〒104-0061 東京都中央区銀座4-12-15 歌舞伎座タワー5F
アクセス:都営地下鉄浅草線 東京メトロ日比谷線 東銀座駅から徒歩2分
営業時間:平日 10:00~18:00(L.O.17:30)
土日祝10:00~18:30(L.O.18:00)
定休日:年末年始
電話:03-6278-7626
URL: http://maruyamanori.net/sp/kabuki-za/store/
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