「お茶」は世界中同じ一つの言葉から来ていた
チャ、チャイ、テー、ティーのどれかで世界中通じる。世界中で飲まれているお茶すごい。
◆茶
元々「茶」は中国の広東語。
世界で茶を意味する語の起源は、「チャ」系統のものと「テー」系統のものがある。
◆チャ系統
中国のほとんどの地域では、茶は「チャ (cha)」と呼ばれている。インド、中央アジア、イラン、ロシア語でも「チャ」と呼ばれ、これらは中国から伝播したものと考えられる。
・チャで通じる国:中国、チベット、日本、朝鮮、ベトナム、タイ、フィリピン、
・ポルトガル(広東省マカオから直接輸入していた経緯から)
◆チャ・チャーイ
・「チャーイ」で通じる国:インド、ペルシャ語圏、トルコ、アラビア語圏、スワヒリ語圏
ギリシア語、ルーマニア、ブルガリア、セルビア語圏、チェコ語圏、ロシア語圏
・「チャ」「チャーイ」両方ある国:インド、ペルシャ語圏
◆テー系統
これは、福建南部から台湾にかけて用いられている閩南語のテェ (te) に由来すると考えられている。
・閩南語=びんなんご
すなわち、17世紀に茶を中国からヨーロッパに持ち込んだのはオランダ人であったが、清代中期から貿易を認められていた広州の特許貿易商である広東十三行は、福建省厦門(アモイ)出身者が多く、彼らが自らの母語でテェと呼んだことによるとされる。
・ヨーロッパでは主にテー
「テー」で通じる国:オランダ、ドイツ、ヘブライ語圏、フランス、スペイン、イタリア、スカンジナビア語圏、フィンランド、ハンガリー、インドネシアとマレー語圏(インドネシアがオランダの貿易拠点であった経緯から)
スリランカ(イギリス人が茶の栽培を持ち込んだ経緯から)
・テーからのティー
「ティー」の国:イギリス、アメリカ(英語圏)