美味しい日本茶は「心と身体を潤すハイブリッド飲料」!!
千年以上も歴史を持つ日本茶が進化しています。現代でも次々研究発表される緑茶の健康機能性。飲用シーンも多様化し様々な抽出法や新たな楽しみ方がSNS等を通じて広く魅力発信されています。もはや昔からの「お茶淹れ教室」よりも「ティーパーティー」の方が求められているのでは?と思う今日この頃ですが、一方で日本文化のイメージのひとつでもある「急須で淹れる日本茶の魅力」を改めて学びたいとの声も多く聞かれます。そんな進化と日本文化回帰の中にある国名が入る飲料。改めて今後も歴史を刻む未来ある飲料。心揺さぶられる日本茶です。
「お茶淹れ教室」・・・日本茶専門店スタッフとして数十人の方々へお話する事があります。
最初にお話の中でお伝えするのが「ルールや決まりはありません。今からご紹介するのは1つの淹れ方のご案内になります。特に自分時間でのお茶淹れは、その時の気分や選んだお茶、お菓子等に合わせ楽しみながらお茶を淹れて欲しいと思います。1つの淹れ方、基本でなく基準としてご案内致します。難しい顔で淹れるお茶と朗らかな顔で淹れるお茶でも味わいが変わりますよ~」みたいなお話からのお茶淹れ教室。
茶種が煎茶や紅茶、烏龍茶、ほうじ茶、釜炒り茶、白折れ茶、玉緑茶、玉露など様々あるように淹れ方や楽しみも様々となります。よく「私はポットからジャーって熱いお湯をいれるの」と言われます。私は「良いと思います」と応えます。さらに「カテキンを多く取れる健康的な飲み方ですね~甘いお菓子も渋めのお茶の方が合いますよね~」実際、高温抽出は様々な健康効果が有る渋み成分カテキンをより多く抽出します。そんな方へのアドバイスとして「高温の場合は抽出時間は1分以内で早めにサッと淹れればより美味しいですよ。長めに置くとえぐみを感じる事があります。深蒸しよりも浅蒸し茶葉がお好みに合うかもしれません。理由は・・・」と続きます。「湯冷ましして淹れたお茶の味わいも是非どうぞ、今淹れますね」多くの場合「あら~お茶屋さんで飲む味ね。癒されます」とか言って頂けます。
国内でお茶といえば「緑茶」ですが、世界的にお茶は「紅茶」となります。世界の茶の流通の大部分は紅茶です。そんな中、千年以上も歴史を持つ日本茶が、現代でも私達の生活の中で癒しや楽しみ、安らぎを届けています。日本茶は独自に進化し多様化しています。最近ではシングルオリジンやドリップ式の抽出。お茶にライムやレモン、ドライフルーツやミント等を入れお茶時間をオシャレに格好良く楽しむ方も増えてきています。正直、それは本筋でない・・と言われる業界の方もいらっしゃるのですが、お茶は嗜好品ですので全然そんな事はなく私達が逆に学ぶ事も多く実際美味しいですし楽しいと思います。
急須のお茶から、カクテルやフレーバーティー、ラテ茶、日本酒や焼酎、果物とのペアリングなど急速に進化多様化しているお茶の味わい。ワクワクします。
例えば100gの美味しいお茶を買ったとします。その100gを使って何種類もの楽しみ方と味わい方があります。さらに毎回が一期一会。急須で淹れるお茶を同じお茶で3回楽しんだとします。近い味にはなっても同じ味わいは二度とありません。それは茶葉量や湯温、湯量、淹れ方、抽出時間、天気、体調、気温、等の様々な状況変化や環境変化により変化するからです。機械的ではない味わいが魅力でもあり楽しさでもあります。ペットボトルのお茶は変わらない品質が魅力であり価値です。ペットボトルのお茶は喉を潤します。急須で淹れるお茶は心と身体を潤します。だから「茶」の字は草冠の下に「人がホッとする」と書きますよね。
「My time My select My tea」美味しいお茶時間をお楽しみ下さい。
日本茶専門店新緑園 羽澤純吾