美味しい日本茶の淹れ方(急須編) – Green QualiTEA of Life~日本茶のある心地よい丁寧な暮らし。 美味しい日本茶の淹れ方(急須編)
新緑園でお客様にお茶をお出しすると、「ここで飲むお茶は美味しい!家ではこんな味にならない。どうやったらこうなるの?」と良く聞かれます。少しコツをおさえれば、お家でも美味しいお茶を淹れることができますよ。
美味しい日本茶の淹れ方について、基礎編と種類別淹れ方ポイントと
2回に渡ってご紹介してきました。
今回は美味しい日本茶を淹れるのに、おすすめの急須をご紹介したいと思います^^
お持ちの急須でも大丈夫ですが、カゴ網タイプより、急須に網が張ってある方が
お茶の葉の広がりが良いのでおすすめです。
これは対流を生み出し、お茶の成分が浸出するためです。
一番おすすめなのは、常滑焼きの急須です。
常滑焼とは、愛知県の焼き物で、滑らかな陶土を焼しめた赤い色が特徴の焼き物です。
日本六古窯のひとつで、平成29年には日本遺産にも指定されています。
手頃な値段で買える急須もありますので、デザインや形で選ぶ楽しみもあります。
常滑焼と陶器、ガラス、アルミの急須でお茶を飲み比べたアンケートによると、85%の方が常滑焼の急須で淹れたお茶を美味しいと回答しています。
常滑焼の急須で淹れた日本茶は、なぜ美味しくなるのでしょうか。
詳しくご紹介したいと思います。
常滑焼で淹れたお茶が美味しくなる理由
1、味がまろやかになる。
朱色からわかるように、原料に含まれている鉄分により赤く発色しています。
酸化鉄を多く含んだ陶土を使用しておりますので、お茶を煎れたときに
酸化鉄と茶のタンニンが反応して渋みがよくとれます。
常滑焼は基本赤色ですが、釉薬をかけて様々な色を出すことができるようになっています。
ただ、釉をかけずに作られた急須のほうが お茶に含まれる余分な成分を吸着し
よりまろやかになるそうです。
2、薄くて軽い。
3、お湯が冷めにくい。
4、ふたがぴったりと閉まるので、お茶をしっかり蒸らすことができる。
5、伝統的で美しい胴体部の形が、茶葉の開き具合を調整してお茶を美味しくする。
伝統的で美しい胴体部の形(平べったい形状)により、お湯を効率よく対流させルことが出来ます。
これにより、急須の中で茶葉をしっかり泳がせて
よりお茶の良い成分を浸出することが出来ます。
いかがでしたか?
私も新緑園に入社するまでは、カゴ網タイプの急須を使用していましたが
味が全く違うことを知って以来、常滑焼の急須を使うようになりました。
1度は試してみる価値あり!な急須のご紹介でした。
ぜひ色々な急須を試されて、お気に入りを見つけてくださいね!^^
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