日本一を頂いた魂のお茶を、来週の感謝祭でお客様に振る舞うために、男三人衆で最終加工。
トシフミさんが、呼吸を整え一つかみずつ、ゆっくり、ゆっくりと願いを込めて手から放つ。
そして、私は火と向き合う。
130人と11人の想いが詰まった、たった4キロの茶葉。
温度調整するほど量もなく、何度も何度も頭で想像を繰り返し、メモリを決め打ちします。
そしてハザワさんが、芳醇すぎる香りとともに流れてきた茶葉を心でガシっと受けとめる。
春先に冷え込んだ星空の元、茶畑で霜から新芽を守り通した深夜のことが頭をよぎりながら・・・。
特別なものです。
価値の有無でもなく、ましてや美味しいとか香りがある・・・でなく。
唯一無二のもの。
このお茶と向き合っていると、どうしても父を想い出します。
ノット・ビジネス。
今夜は、ノスタルジーでいいじゃん。
こんな日もあります。