今夏のことですが、サッカー元日本代表のあの中田英寿さんに来社されました。
中田さんは、元々日本茶や日本酒に興味を強く持たれており、茶業界としてもそのことは非常に嬉しく、有り難い事です。
それで来られる前は、正直、日本茶の「うんちく」や職人気質の理論を言われるのかなと思っていました。
が、予想(先入観)に反して、
「職人のこだわりが日本酒も日本茶も強過ぎて、伝え方や売り方が下手。そこを改善していかないと厳しい」
と言われました。
「そうなとよ!!」
お茶屋はその発信の仕方が難しいし、「発信べた」だと思います。
しかしだからと言ってSNSやwebを、会社として導入さえすれば全てがカバーできるとも限りません。
そのシステムは言うまでもなく大きな武器ですが、それを駆使する現場スタッフの真面目さや想いがあるかどうか?
一番は、お茶屋であれば例えばその販売しているお茶を、どこまで自社で手をかけて製造しているかによると思います。
フェイス ツー フェイスでもSNSでも
「うちのお茶は、旨みや甘味があって優しい味わいです」
「このお茶は、焙煎が強くて香りがいいですよ」
と心底、言えるかどうか?
自社で新茶の最繁忙期に神経をすり減らしながら1年間分の原料(荒茶)を確保し、それを販売に合わせて毎日製造していく。
当然、販売価格や原価との葛藤もあります。
しかしそこの最良のすり合わせを目指し製造し、パッケージ室が安心安全で商品化し、お店、通販、配達のスタッフが作り手の想いを共有してお客様に販売していく。
受注の電話に出る総務やパートさんも、お客様に問われた時に出来る限り、お茶の説明が出来ると良いと思います。
そこは、自社で作ってる方が「語れる」と思っています。
もちろん、完成品を仕入れて頑張っておられるお茶屋さんもおられますし、それも経営の手法として一つのやり方です。
が、我が社は効率は悪くとも、スタッフみんながそのお茶を語れる会社を目指しています。
朝から気合の月曜日です(^^)