茶匠のひとり言 | 宮崎の日本茶専門店(お茶・緑茶)新緑園 茶匠のひとり言 – ページ 21 – 宮崎の日本茶専門店(お茶・緑茶)新緑園

宮崎の日本茶専門店(お茶・緑茶)新緑園

社長ブログ

2020.06.12

「ハズ」という思い込み

 

 

県外のあるお茶屋さんに、数年来、お茶を納めさせて頂いています。

 

そこではうちのお茶と他社、他県のお茶をブレンドされ、1つの商品として販売されていますが、そこの社長と色々お話しをすると、社長の品質に対する強い想いが伝わってきます。

 

まあそれは、懸命に仕入れやブレンドをされており敬服します。

 

 

それで、先日うちがサンプルで出したあるお茶について、

 

 

「黒木さん、ちょっと焙煎弱いから再度やり直したのを見せて下さい」

 

 

とのこと。

 

 

 

「えっ、強めの火入れしたけどなあ」

 

 

と内心思いながら、その不採用のお茶の加工表を見直し、実際にそのお茶を飲んでみる。

 

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「んんん・・・・。確かに香り弱い」

 

 

温度を上げたハズなのに、香りがいいハズなのに、試飲で確認したハズなのに・・・。

 

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「ハズ」がいくつか積み重なる。

 

 

 

が、飲んでみると、先方様の指摘通りの香りが少し足りないお茶。

 

 

 

仕事は結果。

 

 

仕事の「失敗」と言われることの要因は、思い込みや情報不足と言われます。

 

 

それと世の中では、会話の誤差も積み重なります。

 

 

今回のことは、思い込み。

 

 

 

「頑張った、一生懸命やったのに」

 

 

は、小学生のスポーツや勉強まで。

 

 

 

それでも黙って取り引きを切らずに、再提出を求めて頂いた先方様には感謝。

 

 

これに関してはコロナのせいでもなく、誰のせいでもなく。

 

 

結果を出すのみです!

 

 

 

 

2020.06.06

責任の重み

 

 

県内のお茶の組合のメイン行事として、85回目を迎えた「宮崎献茶祭」

 

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先輩たちが築かれてきた歴史や伝統を踏襲しながら、多くのお取り引き様にも御協賛や御支援頂きながら、お茶の入札場も休みにして頂き、6月2日にまさか?!の快晴の中、宮崎神宮様で無事開催することが出来ました。

 

 

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そして今年は言うまでもなく、コロナ対策を取りながらの運営。

 

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皆さんと参道を進む際も距離を開け、お祓い所や神殿には献茶司(私)と唐櫃所役2人しか上がらずで、いつもと違うスタイルでしたので、だからこそ代表として、コロナの収束と茶業の発展を神殿で願いながら、いつもは感じない何か重い具体的には見えない責任を頭と心にズシっと感じた時間でした。

 

 

そして全ての進行が終わってからは、テレビ(Uさん、Mさん、Nさん)や宮日新聞さんにも取材して頂き、これもまた、まこち有り難いことでした。

 

 

それといつもは、生産者さんや行政の方と本殿内で昼食しながらの談笑となりますが、今年はそれも中止。

 

そこで今回は全ての片付けが終わった後、事前の準備に何時間も何回もつきあってくれた役員のみんなと場所を変えて昼食タイム。

 

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会話は今回の反省会でもなく、今後の経済予測でもなく、

 

 

「コロナが治まったら、またみんなでどっか泊まりに行きて~」

 

 

と、いつもの気のひん抜けた仲間トーク。

 

 

同業者と、肩が外れるっちゃないかといくらい肩の力が抜けたよか時間でした。

 

 

最後になりましたが宮崎神宮の皆様、御参加頂いた関係者の皆様、お忙しい中、誠に有り難うございました。

 

2020.05.21

始動

 

15年以上勤めてくれた畑担当の社員が退社し、その前に勤めてくれていた社員の年数も含めると、20年ぶりくらいかもしれません、茶畑の機械に乗るのは。・・・。

 

今年は一休みした品評会出品園。

 

来年またその品評会に出品するのに、この園だけは自分自身の手で管理を始めたくて、先日、20年ぶりにこわごわ・ワクワクしながら中刈り機に乗ったところです。

 

 

 

それで刈り始めてみると、豪雪地帯の雪の様に、葉っぱが自分に降りかかるわ!降りかかるわ!で、全身葉っぱまみれ。

 

 

「風向きかで、こんなかかるっかあ?」

 

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と自問自答しながら、10mほど進んで、

 

 

「じゃけん、なんぼなんでん、飛びすぎじゃろ◇?!×△?」

 

 

と、1人でエンジン音にかき消される子猫の様な小声を発しながら、健気に全身に葉を浴びながら前進する55才のボク。

 

 

 

「ん?」

 

 

よく見ると、カッターの回転を逆まわししてました・・・(^^)

 

 

 

と、悪戦苦闘しながら1日がかり。

 

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肩に力が入ったまま、やっとの思いで無事終了。

 

 

 

さあ、次は肥料まきです。

 

 

青空万歳!

 

 

2020.04.29

美味しいの、出来てます!

 

晴れの日が続きます。

 

 

新茶摘みを始めて2日目。

 

茶摘みの時期にこんなに雨が降らないのは、何年ぶりかな・・・。

 

 

しかし、これでも連日寒くてなかなか芽(葉っぱ)が伸びないから苦悩しています。

(全国的にも寒さの影響で収穫量はかなり少ない様です。まだ霜対策で夜も出動が続くくらい寒いです)

 

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緑と空と、茶摘み機の赤のコントラストが美しい・・・。

 

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ところで、やっぱり自分が好きな味は、

 

「こんな感じ!」

 

って、あるんですよね。

 

 

じゃかい、自社産の茶葉と市場で仕入れた県内産で最良の最適のブレンドを施し、そこを目指します。

 

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そしてその最中、昼間は工場の外にお客様の車が停まる音がしたら、思わず窓をあけて、話しかけてしまいます。

 

 

ひとときのコミュニケーション。

 

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あるご夫婦は、

 

「新茶、飲みましたよ。さすが!」

 

と言って頂きました。

 

 

コロナでお客様も少なくなっている中、嬉しい言葉。

 

 

さあ、今夜も遅くまでですが、頑張ります。

 

2020.05.11

難しいお茶

 

こんにちは。

 

毎年採れる新茶の中から、「まれ」にしか生まれてこない、そして自分の心にも

 

「おーっ!」

 

と、パンチを食らわすお茶。

 

 

それを、「まれもの」として少量ですが販売しております。

 

 

 

そういうお茶は何というか、非常に難しいお茶で、何が難しいって、そもそも大大大納得の存在のお茶はなかなか無い訳で、またある意味、内質がトンガリ過ぎてて、淹れ方も特別だし、飲んだ時の感じ方も両極端だったりします。

 

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じゃあ、少しでも皆様、大切なお客様に「わかり易い美味しいお茶」という、寄り添ったモノを目指していくと、

 

 

「すごく美味しいけど・・・・・・」

 

 

と、ほんのちょっとだけ、2ミリくらい、一般的なものに近づいてしまいそうで。

 

 

 

つまり100人中98人の方には認めらなくても、残りの1,2人の方に

 

 

「こりゃ、凄い!」

 

と言って頂ける様な、ある意味、リミッターカットして我が道を行くものか・・・。

 

 

 

それとも、

 

 

「ほんと、美味しいね」

 

 

と少しでも多くの方に認めて頂きたいのか。

 

 

 

 

それで、今年の結論。

 

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我が道を行くお茶を選択し、仕上げました。

 

 

2020.04.19

んもうっ!

 

いよいよ茶摘みまで1週間ほどとなりました。

 

ですから、昨日からバロン(黒い布)を被せています。

 

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それでも星の輝く寒い夜には霜対策でスプリンクラーで水撒きがありますので、ちゃんとスプリンクラー君が「にょきっ!」と頭を出してくれる様に、そこだけはバロンをずらしております。

 

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さあ、あとは色もきれいで味の濃い新茶が出来る様に少しでも快晴が続いてくれよっ!!!

 

 

 

と、書いてる今、外は雨音が・・・。

 

 

「んもう~!」

 

 

2020.04.16

始まります

 

 

こんばんは。

 

茶園の新芽を霜から守るスプリンクラーの配管が水漏れ・・・。

(アマガエルちゃんが、滝に打たれて修行している訳ではありませんが)

 

 

「げげっ!!」

 

このタイミングで水漏れは、少し慌てます。

 

幸い?? 天気も悪くなりそうで、霜は降らないので助かりましたが、ちょいとヒヤヒヤものです。

 

早速、業者さんに修理の依頼。

 

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新芽は順調に伸びていますが、寒さで伸びも少し止まっています。

 

今週末から1週間ほど、バロン(黒い布)を被せて、品質向上をはかります。

 

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さあ、いよいよ。

 

 

始まります。

 

 

 

2020.04.08

夜の出動

 

こんにちは。

 

先日、某所にてリンゴジュースを頂くと、初の「紙ストロー」でした。

 

口に入れた感じが、さすがに紙!でしたが、エコとして納得。

 

小さいことでも、こういう取り組みをされる企業さんは流石です。

 

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そして茶園の方は、今月下旬の収穫に向けて萌芽しかけです。

 

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またこの季節がやってきました・・・・。

 

サラリーマンを辞めて26回目の新茶かな?(そりゃ、白髪も増えるわなあ~)

 

 

振り返ると、お茶屋入社当時は父と霜対応で、闇夜の茶園をまわっていました。

 

覚えているのは、ある寒い夜。

アルコールを飲んで帰ったとき、飲んでいない父が運転して一緒に茶園をまわって、

 

「車に乗っちょけ!」

 

とやけられて、軽トラから深夜の茶園で奮闘する父の姿を、お酒で頭が痛くてフーハー言いながら眺めていました。

(父は馬鹿息子に深夜に働くオヤジの背中を見せながらも、まだ今は無理させんんでいいと優しく想ってくれていたのだろうか・・・)

 

今よりも何百倍もテゲテゲな私でした。

 

 

それから10年以上たって、茶園担当の社員さんが入社し、長い間頑張ってくれて私の夜の出動は何年もありませんでしたが、今年からは私がまたその係りとなっています。

 

 

 

ですから寒い夜は、

 

「今夜は降りそうやな・・・」

 

とスマホで気温予想を見ながら、独り言をつぶやいています。

 

 

 

でもなんだかフレッシュな気持ちでやっています。

 

さあ、今夜も出動かな!!

 

 

2020.03.21

コロナと気持ち

 

コロナのことは私が言うまでもなく、世界的に経済的に行事的に皆様の心身的に家族や個人的にかなり「なかなか」な状況です。

 

そういった中、専門家会議の報告がわかりにくいと言ったって、あの方達は「伝え方のプロ」ではないし、政治の今の判断や指針が正しいとは思えなくても、何をどう決断して発表しても、必ずそれぞれの違う立場から、必ず多くの「否定の矢」は飛んできます。

(仮に少数の反対意見であってもネットもテレビもわざわざ拾いあげて、世の中のみんながそう思ってる様に伝えるし、んもーっ!!て感じです)

 

 

さて、一般的に感染症にもお茶は何らかの効果や殺菌作用があると言われていますが、社内や店頭でコロナ対策は出来る限りのことをしながら、粛々と直営店も通販も配達や卸業務は従来通りやっております。

 

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そしてこういう時は、一切誰にも愚痴らずに、やはり自分が出来ることに今日、全力投球をするのみと思っています。

 

 

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店に出れば、わざわざ来て頂いたお客様と気持ちを込めてお話しをする。

 

そうすると皆様のそれぞれの一区切りのお話、卒業や就職のお話などお聞きすることとなり、じーんきたり、しんみりしたり、笑顔があったり、「それはおめでとうございます」があったり、学びがあったり。

 

 

製造の方に行けば仕上がったお茶の味見をして、前作と同レベルの品質が保てているか確認したり。

 

 

人に、商品に、自分に向き合い、気が進まないミッションがあれば朝イチでまずそれを食らって消化し、小さな自信を積み重ねていく。

 

 

それを毎日やっていく。

 

笑顔で頑張ります。

 

 

(何かワンパターンの、昭和オヤジ的な発信だな~)

 

 

2020.03.06

希望の虹

 

 

少し早めですが、昨夜はかなり冷え込んだのでスプリンクラーで茶園の水まきをしました。

 

まだ新芽は出てませんが、「出かけてる芽」を少しでも「寒」から守るために、予防としてまいたところです。

 

今朝見てみると、園の端っこは少し氷がはっていました。

 

 

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希望の虹がかかる茶園。

 

 

茶業は楽しい。

 

経営も有事の際が、腕試しでやりがいがある。

 

人生、いろんな方と交わりあって有り難い。

 

 

さあ、今日も仕事できる喜びで笑顔で頑張ります。

 

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